2009年07月03日(金)
さよなら、スタジオボイス [マガジン・ラック]
この雑誌だけは絶対になくならない。
根拠レスでずっとそう思っていた雑誌が休刊になると知って衝撃を受けた。
「スタジオボイス」だ。8月発売号で最後だという。
僕が大学生の時代、スタジオボイスは数多あるカルチャー雑誌の中で、内容的にもデザイン的にも、ほかとは明らかに違う輝きを持っていた。
大学の先輩はみんなよく買っていたし、僕自身も大特集主義なので毎月買うことはなかったけど、それでも年に4、5冊は買ったと思う。
ブックオフにも4、5年前のスタジボイスをよく堀にいったのが懐かしい。
日本語にやや難があり、決して隅から隅まで完読したことはなかったけど、でも十分だった。
スタジオボイスは雰囲気といか、空気感を味わう雑誌だったから。
エディトリアルデザインの面でも参考になることが多かった。特に藤本やすしさんがアートディレクターをつとめていた頃のスタジオボイスは毎号毎号むちゃくちゃ手が込んでいて、
写植で打ち直したという本文のぶっとい書体、
期待をいい意味で裏切る表紙や扉のアートワーク、
執拗なまでに読みづらいレイアウトなどなど、
よくここまでやらせてもらえるなと心底思っていた。
というか、一時期の僕は本気でこんなエディトリアルデザインがしたい、とあこがれ、うらやみ、願っていた(もちろん、それなりに勉強もした)。
でも、その大好きだったデザインはアートディレクターが変わってから「ふつう」になってしまったし、
肝心の特集もマンネリ化、たまに変わったことをやったかと思えば「政治」なんて、
明らかにネタ切れとしか思えないようなものまで持ち出して、スタジオボイスである必要がなくなってきていたのだと思う。
ちなみに政治特集は買って読んだけど、難のある日本語で語るにはあまりにも苦痛で、
内容的にも退屈なものだった(自分がまったく興味のないことをやってはいけないという典型)。
relaxもGQ(これは今のではなくて昔の方)もエスクウァイアも、デザインプレックスも、MAC POWERも、広告批評も、月刊プレイボーイも、みーんなどんどんなくなってしまったけど、
こんなに残念な休刊は初めてだ。
せめてあと2回をしっかり楽しみつつ、買い逃したバックナンバーを集めておきたいと思う。
Posted by コバシ at 23時47分 パーマリンク
2009年01月23日(金)
ブルータス最新号「ブルータス大学開講」 [マガジン・ラック]
思わず「おっ!」と声を上げたくなるような人の名前がずらり。
そのあまりにインパクトのある表紙に、コンビニで衝動買い。
僕だけじゃないと思う。この号、かなり売れたんじゃないか。
そんなブルータス最新号(2/1)は、「ブルータス大学開講」。
何もブルータスが大学を作る、なんて話ではもちろんなくて、ブルータスによく出てくる、
おなじみのあの人たちが大学でも教えていますよ、
ちょっと授業に潜入してみましたよ、ってのが基本的なお話。
いとうせいこう、深澤直人、宇川直宏、しりあがり寿、佐藤直樹……etc。
魅力的、豪華な顔ぶれ。
本当にこんな学校があったらすごいだろうな。
いとうせいこうの編集者の話、黒沢清の映画の話、どれもこれも興味深かったけど、
やっぱり好きなのはデザインの話。
中でも深澤直人の「学生はマニュアルを探している」って話はなるほどなーと思った。
「マニュアル化することは、その人を作るとしてツール化すること。将来役に立たない」ってのは、
この間読んだ本「名作コピーに学ぶ 読ませる文章の書き方」にも通じる話。
深澤流にいえば「デザインの感触を与えるのが自分の役割」なのだそうだ。
Posted by コバシ at 01時29分 パーマリンク
2008年06月30日(月)
デザインの現場 [マガジン・ラック]
どきっとする表紙のコピー。
「デザインの現場」最新号はエコ特集。
書店店頭で見かけて、こういう切り口もありなのかなぁと思いつつ、
正直、「デザインの現場よ、おまえもか」(サミット前でエコ系の記事が最近目立っているので)ともちらり。
でも中身は、いつものデザインの現場。
つまり、ちゃんとしていた。裏切らない内容。
さすがはデザインの現場。
特によかったなと思ったのは、
開発途上国で使われている「デザインされたモノ」は、
“デザイナーズプロダクト”とはまったく違うものだなということ。
ある機能を持たせるために、デザイン側からモノを考える。
一番分かりやすいのが、最初に載っていた「Q DRUM」。
遠くの川から水を運ぶのに使うポリタンクは、
なぜ四角(立方体)でなければならないのか。
その形状の常識を疑い、運びやすいカタチ(デザイン)から考える。
すると、ドーナツ(というか巨大なタイヤ)のようなカタチのタンクが生まれた。
真ん中の穴に紐を通してそれをひっぱる。
すると、ころころと道路を転がすことができるので、
とても楽に重い水を運べる。
「何のためにデザインするのか?」
トップクリエイターたちがデザイン雑誌で語る言葉は胡散臭い。
でも、本当に使っている人たちから発せられるメッセージ(言葉でなくても顔でも、そのシーンでも)には説得力がある。
Posted by コバシ at 09時56分 パーマリンク
2008年06月13日(金)
スタジオボイス最新号「本は消えない」 [マガジン・ラック]
そうだ! そのとおり。
と思わずレジに運んでしまったSV最新号。
内容はリトルプレスや草の根フリーペーパーなど、
数年前の自分的にはどんぴしゃ。
いや、気持ちの上では今でもそうだけど。
海外ものや限定レアものなど、紹介しているのは相変わらずエッジな感じで
気軽さはまったくないのだけど、
カタログ的にビジュアルを眺めるだけでも楽しい。
Posted by コバシ at 23時13分 パーマリンク
2007年09月11日(火)
dancyuのチャーハン特集 [マガジン・ラック]
Posted by コバシ at 00時00分 パーマリンク
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