2007年01月11日(木)
アフターダーク [こんな本読んでみた]
お正月に実家で読もうと思って鞄に入れ、
結局飛行機の中だけでほとんど読み終えてしまった。
扱うテーマこそは決して軽くなく、やや重いのだけど、
かつてない分かりやすさ、読み進めやすさで、
ページ数も少ないのでささっと読めてしまう。
文中には、セブンイレブンやデニーズといった、これまでになく具体的な固有名詞がちりばめられている。
そのことで、村上春樹の小説の「どこかありそうだけど、現実にはない世界」
から一気に現実の世界に引き寄せながら、SF的な要素を織り交ぜてあったり。
個人の内面を深くえぐるように描くというよりも、
小さな街を引き合いに出して現代社会をやや俯瞰したような作品になっている。
新しい取り組みに挑む姿勢に感心しつつ、
後のちの記憶には残りにくいかもしれないなぁというのが僕の正直な感想。
「ノルウェイの森」や「国境の南、太陽の西」のような
頭を後ろから金槌で殴られたような衝撃は残念ながらないのだ。
もしかすると、読み終えた後に残るふっとしたもやもや感の余韻を、白いページをめくりながら楽しむべきなのかもしれない。
Posted by コバシ at 12時34分 パーマリンク
2007年01月10日(水)
餅は正月に食べるものだけど [きょうのできごと]
なぜか急激にお餅が食べたくなり、今年初めてスーパーで切り餅を買う。
いや、というより去年は買わなかったし、
もしかしたら一昨年も買っていないような気がするので
2・3年ぶりぐらいなのかもしれない。
キッチンをごそごそと漁って賞味期限がとうに切れたきな粉に見切りをつけ、
あわててきな粉も買ってくる。
しょうゆや海苔もいいのだけど、今日食べたかったのは
たっぷりきな粉をまぶしたあべ川餅風。
びよーんとのびる餅をむしゃむしゃと食べ、
なんとなくいまだ抜けない正月気分を確認していたりする。
そういや、一緒に買ったみかんもひさびさだなぁ。
Posted by コバシ at 10時00分 パーマリンク
2007年01月09日(火)
仕事始め [きょうのできごと]
昨日の気分を入れ替えて、
今日からいよいよ仕事開始。
パソコンに向かい、
たまったメールを読み、
仕事の合間にいただいた年賀状を眺める。
また、忙しく短い1年が始まりそうだ。
Posted by コバシ at 09時56分 パーマリンク
2007年01月08日(月)
メランコリックな成人の日 [きょうのできごと]
着物を着た若者たちが行きかう街に出て、
今日が成人の日だったことを思い出す。
なぜ休みなのかということに疑問も興味も持たず、
ただただ休みだということだけを受け入れていると、
なぜか突然、とてつもない不安感に襲われることがある。
この先、僕はどこに行くのだろうか(どこにも行かないよ)、
3年後も変わらず目の前のことをただひたすら追っているのだろうか、
あるいは違うことを何かやっているのだろうか、
そのとき、誰とどこで何をしているのだろうかとか、
いま自分が行なっている行動がいったい
誰のために何のためにやっているのか、とか、
しょうもないことばかりぐるぐると頭の中をループする。
悲しく、暗く、どんよりとした気持ちになる。
「考えても仕方のないことを考えるのは無駄だよ」
薄暗い下北沢の喫茶店の2階席の窓から外を見る。
ちゃんちゃんこ(みたいなもの)を羽織ったお姉さんと一瞬目が合い、
そういわれたような気がする。
それは完全に思い込みなんだけど、それでも
自分の中の「なんくるないさー」な部分がうんうんうなづいたから、
とりあえずの今夜は余計なことを考えずにふとんにもぐりこもうと思う。
Posted by コバシ at 23時01分 パーマリンク
2007年01月07日(日)
東京へ「戻る」のか、沖縄へ「帰る」のか [きょうのできごと]
5時起き。
沖縄に帰ってきて1週間。
いよいよ、東京へ戻るときがやってきた。
朝7時だというのにごった返す飛行機で那覇空港を飛び立つ。
各地で荒れに荒れた天候のこの日、
僕が乗った飛行機も途中、
何度も気持ちの悪い揺れに襲われる。
テレビでは吹雪の東北の光景や、
中部地方では飛行機が相次いで運休しているとか、
そんなニュースをやっているのに、
ようやく降り立った羽田空港は
ぴかりと晴れた空に思ったよりもあったかい空気。
最寄り駅から自宅への歩きなれた帰り道を通る。
いつもと違うのは、大荷物を抱えていることだけ。
一気に「日常」へと戻っていく生活を思い浮かべながら、
「沖縄へ帰る」「東京へ戻る」ということばのあいまいな意味
と使い分けについて考えている。
とりあえず、まだしばらく、
僕はこの場所でがんばろうと思う。
Posted by コバシ at 00時00分 パーマリンク
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